自分の人生は、自分で変える。海外留学をして世界観が変った私

私はもともと英語が苦手で、海外旅行も行ったことがなく、ましてや留学するということは考えたこともありませんでした。
同僚が30歳を目前にカナダやオーストラリアへ留学しに行くのを見て、どうしてみなそんなに留学したいのかな~と不思議に思っていました。

7年勤めた泌尿器科病棟から院内移動で、小児科、耳鼻咽喉科の混合病棟に移動になりました。
移動希望科は内科病棟だったのですが、私の苦手な子供が入院する小児科病棟に配属され、やっていけるのかなーと不安に思って仕事を開始しました。

他の科で7年経験があるとはいえ、小さな子供や泣いて苦しみや恐怖を訴える赤ちゃんの変化を観察するということは私には本当に難しく、毎日子供たちの変化を見逃さないように必死でした。
また、家族、特に母親からの不安や長期看病疲れからくるストレスの訴えなどを聞くと、自分だけでは対応しきれず、自分の力のなさを実感することが多々ありました。

そんな時、看護学生指導者をするように婦長から任命され、同期は委員会や他の研修に参加していた為、年齢的にも断る理由なく、受けることになりました。
実習生指導係として院内研修も行い、約一年かけて次々と来る学生の指導にあたりました。もちろん私も学生の時、同じように指導してもらいましたし、自分が思っていたよりも充実した期間が送れ、とてもやりがいがありました。勤続年数にもかかわらず、自分の身に就けてきた技術と知識に自信がなかったので、年を増すごとに自分が感じるプレッシャーから逃げる方法をいつも探していました。

そんな時、海外留学中の友人が大学を卒業して帰国することを知り、その前に旅行に行きました。
休みを10日ほど取りサンフランシスコに旅行をしました。初めての海外旅行、一人で飛行機に乗り、カナダで乗り継ぎ、わからない英語の中で四苦八苦したのを今でも覚えています。初めての旅行は、一度に私の中の世界がパッと変りました。

それからも休みを取って度々、旅行をするようになりましたが、ある時“思い切って仕事をやめて、このプレッシャーから逃げてしまおう!”と思い、9年勤めた病院を辞めました。
留学準備として、英会話教室に通いましたが、目に見える上達はありませんでした。でも、講師がネイティブの先生だったので、外人と話すということに対しての苦手意識はなくなりました。

普通、留学をする時はエージェントを通して、学校や宿泊先を決めると思いますが、私の場合は現地に住む友人の協力を得て、学校探しから宿泊先まで決めました。
それにより仲介手数料の削減ができ、学費に当てることができました。

友人が探してくれた学校は、学費もそんなに高くなく、(当時で一月320ドルほどの授業料を払っていました)、交通の便もよいサンフランシスコダウンタウン、ユニオンスクエアーの近くでした。
2年間の間に授業料の高騰などもあり、一度学校を変えましたがその時はすでに友人もいたため、友人たちと相談したりして学校を選びました。

自己紹介程度しかできない私の英語レベルだったので、入校時のグラマーとリスニングのテストは、何をやってるのかちんぷんかんぷんでした。一番下のクラスから始めましたが、クラスの半分くらいは日本人がいて、思わず日本語を話してしまうことも多かったです。
とくに、休み時間になると、全く英語で会話せず、他の国の友人とのコミュニケーションもとっていませんでした。

半年ほどたって、日本では看護師をしていたことを先生に告げると、こちらでも看護師を目指したらどうかとすすめられましたが、いつになっても上達したとは思えない私の英語力と学費を心配し、調べることもせずそのままESL(語学学校)でビザを更新して過ごしていました。

ある時、近くの語学学校に、N-CLEX というアメリカの看護試験を受ける為の留学生用のクラスがあると聞き見学に行きました。そこに通う学生は、自分の国で看護師として資格を持って働いていた韓国人と日本人が一人いました。

書類を提出し申請が通ればN-CLEXの試験を受ける資格が取れるため、それを目標にがんばってる生徒たちでした。もしアメリカで看護師になる為には、大学などで決められた単位をとらないといけませんが、自分の国での資格があるということでそれを免除されるのです。
学費を削減できるのはもちろんですが、大学卒業と同レベルの英語力が求められる為、自信がなくてそこでもまた、勉強することを断念してしまいました。

結局、ESLだけで特に学校には進まず、結婚、妊娠、出産をし、今アメリカで生活しています。
今振り返ると、アメリカで生活してるだけ、ESLに通ってるだけでは英語は上達しません。
ESLは最初の入り口であって、ある程度の目標がなければただのもったいない時間をすごしてしまうことになります。

また英語を上達させる為には、英語でどんどん話すこと、会話をすることです。
同レベルの人では駄目です。そのためにも、コミュニティーカレッジなど、現地の学生が通う様なところにいくべきだと思います。

私も、ESLをやめてからのほうが英語力がグッとアップしました。それは、英語で話す機会が増えたからです。私の主人は日本人なので、残念ながら主人との会話から英語力の上達はありませんでしたが、昔通っていたESLの先生が、“一番の上達はアメリカ人の恋人を作ることよ“ と笑いながらいっていました。それだけ、会話力が一番の英語上達の方法なんでしょうね。

一度日本に帰国し、復帰を考えた時は私の英語力が使えるような職場に就職できたらな~と思いました。
アメリカで出産した時、日本人の看護師がいたため、担当看護師となり出産に立ち会ってくれ、大変心強かったことを覚えています。
日本で看護師に復帰できるなら、そんな風に英語を話せる看護師がいると、外国人患者様も少しは安心できるのではないかと思いました。