プロゴルファー石川遼のCMでおなじみのスピードラーニング。
送られてくるCDを聞き流すだけでいつのまにか英語のヒアリングとスピーキングが鍛えられるという触れ込みで、一時期話題となりました。
そこで気になるのが二つ・・・
まず、本当に英語を聞き流すだけで効果があるのか。
そしていったい受講料は幾らかかるのか。
効果があるかどうかに関しては、賛否両論あります。
いままで英語に触れる機会がなかった方々にとっては、まずは英語が普通に流れている環境というのは、英語学習の下準備としては効果アリでしょう。
いわば、「英語が耳に馴染む」という効果です。
しかしCMで言うほどの英会話への学習効果があるかどうかに関しては、懐疑的な意見が多いようです。
スピードラーニングでは、英語の後に日本語訳が流れます。
もちろん日本語が流れないとどういう意味かわからなくて困ってしまうからですが、この点が実際の英会話との大きな差となってしまうというのです。
日常の会話というものは、相手の言葉をそのまま受け止めて直ぐに返すものです。
よく英語を話せるようになるためには英語で考えられるようにならないとダメだ、などというのはこのことを意味しています。
英語を聞き流してその後に和訳を聴いて理解するという方式では、この英語をそのまま聴いてそのまま考えてそのまま英語で返す、ということを身に付けるのが難しいのでは、と言われています。
もちろん、訓練を繰り返せばそのうち翻訳作業にかかる時間がどんどん短縮され、やがては英語をそのまま英語として受け答えできるというレベルまで達することは可能でしょう。
また、この英語を日本語に翻訳するという作業は、そのまま試験英語に役立つスキルだとも思います。
そして受講料ですが・・・
一巻あたり定価4300円(税別)のCDが、全48巻あります。
基本的にはこれを毎月1枚以上聞き流していくわけですが、費用的には単純計算で20万オーバーということですね。
これを高いかどうかは、英語が話せるようになるのかどうかで考えるべきでしょう。
対して聞き流すだけではなく、実際にスカイプを通して外国人講師とマンツーマンで会話レッスンをするオンライン英会話があります。
こちらは教材が送られてくるわけでもなく、基本的にはPCの画面上で全て完結するシステムですから、どうしても時間にしばられる側面があります。
(とはいうものの教室に通うよりは遥かに融通が利きますが)
しかしこちらでは相手が人間ですから、こちらに合わせてどんどん会話内容が変化します。
その分、実際に英会話に使えるレッスンが受けられるともいえます。
また費用はサイトにより様々ですが、安いところでは1レッスン100円台から受けられるようです。
カリキュラムの組み方次第ですが、こちらも月トータルではスピードラーニングと同程度の金額になるのではないでしょうか。
ということでどちらがいいのかは、英語を聞き流して覚えたいのか、もしくは実際に会話しながら覚えたいのか、どういう学習方法が自分に合うのかを考えて選べばいいと思います。